Quiet Theory「Prelude」とは

Quiet Theory Soundworks は、 Bryan Laurenson 氏の個人制作によるエフェクターブランド。 Bryan は説明不要なレジェンド級Emoバンドの Copeland でギターを担当していて、この Prelude も自分が使いたい音を出す目的で開発を始めたっぽい。どうでもいいけどすごい久しぶりに本来の語義で「エモ」って書いた気がする。
ちなみに Copeland のInstagram はマジかっこいいのでお勧めです。

Prelude 自体はディレイ(右側)とリバーブ(左側)で構成された2-in-1タイプで、よくある”デジタルだけどアナログのエコーっぽい暖かい質感の音がする”系のエフェクター。

知ったのは 1981 Inventions DRV と同じく Instagram で、この2つはよく並んで配置された写真を見かけていたので気になっていたんですが作者同士も既知の仲らしく、お互いにペダルを使い合っている様子をたびたび見かけています。あと共同でピンズをグッズとして販売していて、かわいい感じなので注文の際にはぜひご一緒に。


外観

Quiet Theory Prelude このように道端で撮影するような異常者行動に駆られる程度には見た目が良いです

まず前提として、60,70sブルースロックと90sのUSインディー辺りが音楽的背景としてあった自分にはディレイを良い感じに活用する発想自体があまりなく、必要最低限でしか使わない。 ので、機能や音質はある程度のレベルをクリアーしてさえいれば良く、あとはビジュアル(使ってて気持ち良いか・他の手持ちペダルと並べた時に馴染むか)で選んだというのが正直なところだった。

In / Out / Power 全て上部にジャックが配置されていて、同じようなタイプのペダルと並べると横幅を有効活用できるかもしれない。

ただし注意点として(多分気にする人はあまりいないだろうけども)、縦幅が 1981 Inventions DRV と比べると微妙に長いので2つを並べると Instagram 等の写真で見るより気になってしまうかもしれない。横幅は大体一緒なので、自分のような気にしいな人は縦に並べる or 横に隣接させない運用でいきましょう。
ちなみに一応サイズを書いておくと、Prelude が 92x116mm で、DRV は 92x112mm ぐらい。

今気づいたけど Dribbble(デザイナー向けの Pinterest 的な SNS)でデザインアセットが公開されていて、正に自分が応援したい世界観という感じで良かった。


こういう記事作成しておいてアレだけど、前述したようにそもそもディレイをあまり使わない(かつ出音面でのこだわりが少ない)ため詳細なレビューは控えます。自分で演奏している様子はいくつか撮ってあるので、そちらを参照するのが早そう。ただし超普通な使い方しかしていないのでアンビエントな表現などのユースケースでの期待には応えられていないと思います。

ZEP
U2

繰り返しになりますがディレイ自体詳しくないので競合製品との比較もあまり出来ないんだけど、他に持っている唯一のディレイが TC Electronic の Alter Ego 2 で、これは割とビビッドな質感のエコーの集合という印象。一方で Prelude は他の楽器と馴染む質感(抜けが悪い訳ではない)で、Copeland みたいなアンビエント表現に限らず割と色々な場面で使えそうで良かった。

Copeland だと「Eat, Sleep, Repeat」を一番よく聴きます

リバーブの方は、コンパクトエフェクターでの使用経験が輪をかけて少ない(RV-3ぐらい。アンプ側のはたびたび使う)ため特に語る術無し…という感じ。それではあんまりなので少し書いておくと、ディレイ側と一緒にかけても胃もたれせず、かつ Copeland っぽい残響の表現に必要な良い塩梅のトーンに調整されている印象です。スイッチで質感を明るめ〜中間〜暗めから選択できるけど、総じて少しダークな方向に寄せてある気がする。

あとは Burst Mode なる機能も搭載されていて、それぞれのフットスイッチに対して適用できる。これが入っているとスイッチが押している間だけエフェクトが効く、いわゆるモーメンタリスイッチの動作となり、Copeland みたいな音楽性だと使う機会あるんだろうナァ〜という感じだった。


所感

大体 Copeland っぽい滲むような質感の音という印象で、好む人は多そうな気がする。

音色に限らずコード進行とか、そもそもグラフィックデザイン・写真など別ジャンルにも当てはめている個人的な趣味として、この”滲む”ような淡い表現ってあまり好んで使っていなくて、バキッとしたもので滲んだグラデーション的な表現を試みるのが好きなんだけど、こういうあまり使わなさそうなタイプのものこそ一つ持っておくと便利そうだったので買ってみました。

ただし今日本国内で代理店が取り扱っているものだと Strymon とか Line 6 辺りでもっと高性能な複合機は挙げたらキリがなく、その手の機種で良しなに設定すれば出せそうな範疇の音という気もする。

普通に使いやすい出音のディレイ&リバーブという感想で、両方ともあまり持っていなかった種類のエフェクターなので、それが素敵なビジュアルという形で同時に入手できたのはかなり助かった。

Web サイトの FAQ’S に書いてあったけど、そのうちタップテンポ機能に対応したバージョンも作りたいとのことだったので、そっちを待っても良いかもしれない。

Quiet Theory の Newsletter に登録しておくと、出荷状況とか製作の進捗、新グッズの情報などが通知される。新しいロットの販売が開始されると割と早めに売り切れてしまうので、購入を検討中の人は登録しておいた方が良い。まれにピンク色の限定Verなども販売されていて、かわいいので見逃さないよう注意。

同じような色のアンプと合わせて使うと良いと思う